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NovelJam 2018秋 観戦記第6話
分厚い束になった原稿を運び、感慨深そうに白いカゴの中に入れる。緊張感の高い会場内の空気は、その瞬間だけ和らぎ、拍手が響く。続々と各チームがフィニッシュテープを切っているのだ。
朝9時。会場はがらんとしていた。チェックアウトの準備をしたり、朝食をとりに食堂へ向かっている。
原稿が積み重なり、ボックスから溢れそうだ。ようやくここまで、辿り着いたのだ。
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作品を書き終えたら、次は本にする作業だ
NovelJam 2018秋 観戦記第5話
11月24日、この日の八王子市の日の入りは16時31分。それとほぼ同時刻に、NovelJamは初稿戻しの時刻を迎えていた。編集と著者のコミュニケーションが、最も深まる時間帯。各チームの机の上には、赤い字が記された原稿が散乱している。
更に夜も更けていく中、2日目夜のビッグイベントが行われた。文学YouTuberベル氏による生配信だ。ベル氏は既に入れます自己紹介・プロットを確認しており、特に気にな
NovelJam 2018秋 観戦記第4話
2日目午後最初のイベントは、校正者・大西寿男氏による校正セミナーだった。
文章の書き方・直し方は人それぞれであり、それぞれの手法をすり合わせていくのは意外と難しい。今回の講演では校正の基本として、見落としを防ぎ、ミスを無くす心がまえを中心に説かれていった。
神妙な面持ちで参加者も言葉と向き合う。「校正12の知恵」を紹介するくだりで、大西氏が「ここがNovelJamでは一番重要かもしれませんね…
NovelJam 2018秋 観戦記第3話
本格的な執筆が始まったのは、19時半からだった。
最初のプロット公開まで、約1時間半。この間に各々が「家」に対するアイデアを膨らませていく。
プロットの公開はエブリスタ上で行われる。前回まではGoogleドキュメントで公開されていたが、読者との接点が発生しやすい場所かと言われると、難しいものがあった。
21時。公開を促すアナウンスが終わると、続々とプロットがアップされていった。
NovelJa
NovelJam 2018秋 観戦記第2話
NovelJamの華はチーム決めである。
突然、見ず知らずの人間が出逢い、本をつくる。いや、そういうイベントなのだが、真面目に考えると不思議なシチュエーションである。おかしいからこそ、初対面の瞬間はいつも以上に気合を入れなければならない。
今回は参加者全員による90秒の自己紹介が行われた。前回は編集者がプレゼンを行い、それを踏まえて著者とデザイナーが投票を実施した。そのレギュレーションは改定さ
NovelJam 2018秋 観戦記第1話
NovelJamの朝は早い。
スカスカだった横浜線は、時が経つにつれて次第に、色とりどりの登山服を着た人々で溢れてきた。そうか、今日は3連休の始まりだった。とても今の気分は「休」ではない。
バスに乗り、会場に着き、徐々にスタッフたちが合流してきた。9か月ぶりの大学セミナーハウス。今回の会場は「講堂」である。
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スタッフとしての初仕事は、会場への誘導だった。今大会は大学セミナーハウスの「講
NovelJamとは?
「著者」と「編集者」と「デザイナー」。チームで挑む、集中創作道場。
NovelJamとは、「著者」と「編集者」と「デザイナー」がリアルに集まってチームを作り、ゼロから小説を書き上げ編集・校正して表紙を付け「本」にして販売までを行う『短期集中型の作品制作・販売企画』です。ジャムセッション(即興演奏)のように、参加者が互いに刺激を得ながらその場で作品を創り上げていきます。
イベントの目的ライブ・