NovelJam 2018秋 観戦記第6話
分厚い束になった原稿を運び、感慨深そうに白いカゴの中に入れる。緊張感の高い会場内の空気は、その瞬間だけ和らぎ、拍手が響く。続々と各チームがフィニッシュテープを切っているのだ。
朝9時。会場はがらんとしていた。チェックアウトの準備をしたり、朝食をとりに食堂へ向かっている。
原稿が積み重なり、ボックスから溢れそうだ。ようやくここまで、辿り着いたのだ。
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作品を書き終えたら、次は本にする作業だ。NovelJamでは毎回、BCCKSを用いて電子書籍の製作作業を行っている。大