NovelJam 2018 参戦 / 観戦記など

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NovelJam2018回顧録 最終回

NovelJam2018回顧録 最終回

不協和音のあとに 嵐は過ぎ去り、やや穏やかになった執筆部屋。 BCCKSのワークショップまでは暫く時間がある。少し寝たり、チェックアウトの準備をするのがベターだろう。 席には藤崎さんと藤沢さんが談笑している。みかん君は朝食に行っている。 ひとつ策を立ててみた。 僕の本業は食品メーカーのサラリーマンだ。お菓子もいくつか製造している。 そのお菓子を4人×3日分、僕は鞄に忍ばせていた。初日の午後3時と2日目の午後3時にそれぞれ配った。 その3日目の午後3時に配るお菓子を、今配

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NovelJam2018回顧録 第7話

NovelJam2018回顧録 第7話

逸走 2月12日の朝5時、言葉を失った。 藤崎さんは仮眠をとっていて、原稿はもう一息だそうだ。いや、これはいい。 みかん君の原稿はあまり直っていない、それどころか、新しい話が加えられるかもしれない、と。 僕はわりと、心配性なところがある。 大丈夫? どうかしたの? 悩んでいませんか? ……ということをついつい聞きたくなる。が、そういうせっかちさは作家の気分を害することもある……と藤沢さんにたしなめられたので、ある時からじっと腕を組み原稿を待つことにした。 その心配性ぶり

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NovelJam2018回顧録 第6話

NovelJam2018回顧録 第6話

「異」と「差」の違い Twitterの印象とは違うな。 ペンネーム「腐ってもみかん」君(以下みかん君とする)とのファーストコンタクトで抱いた第一印象である。 文章を書かせることで、よりその印象は前向きなものへと変わっていった。影がありつつも、大人っぽい艶がある地の文と登場人物。ラッパーということもあり、テンポも良かった。 アイスブレイクで話を聞いているうちに、社会問題への強い関心があることもわかった。社会派の小説か。そう言えば去年、藤井太洋先生が「もっと社会や政治を題材に

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炒飯と可能性と山田章博賞と

炒飯と可能性と山田章博賞と

●ノベルジャム2018参加記録 [追記] 3月26日、グランプリをはじめとした授賞イベントであるノベルジャム2018アワードへと赴く。どの作品がグランプリを獲得するのか、もちろん気にはなるが、それはそれとして、共に戦った仲間との再会の喜びの方が大きい。主催側も心得ているようで「今日はパーティーですから」とのこと。たった1ヶ月半前なのに、ひどく懐かしい。 結果はもう周知の事だけど、栄えあるグランプリはふくだりょうこさんの「REcycleKiDs」に決まった。そしてPR活動全

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NovelJam2018回顧録 第5話

NovelJam2018回顧録 第5話

ローリング・ストーンズと山田太一 お題が発表された。T理事長がそれっぽいメガネをかけ、それっぽい額縁を持っていたので、おいおい小渕官房長官かよ! と小声でつっこんだら、本当に小渕氏のモノマネだった。そう、テーマは「平成」である。 平成か……。「平」「成」という漢字からアイデアを膨らませて書いて良い、という指示も出た。そういう使い方をした班も実際にはある。だが、E班は両作品とも時間軸や時代性をベースに作品は生み出された。意外とテーマをひねった作品も多かったので、我が班のスト

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ノベルジャムと再定義されたデザイナーと

ノベルジャムと再定義されたデザイナーと

●ノベルジャム2018参加記録 [最終回] あれから1か月半が過ぎた。 ノベルジャムにおけるデザイナーの仕事は主に「創作物の顔としてのデザイン」だったけれど、終わってからの仕事は「コミュニケーションの担い手としてのデザイン」にシフトし、こちらも各所で活発に生み出されている。僕も多分にもれず色々とデザインさせていただいた。 出版自体が終わってのち、デザイナーとして送り出したものはざっと以下の通り。 ・その話いつまでしてんだよ改稿版 表紙 ・続編、この話いつまでするんだよ 表

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賞状と缶ビール

賞状と缶ビール

●ノベルジャム2018参加記録 10 [3日目] 最終日早朝、仕事場に戻ったら既に「ひつじときいろい消しゴム」の提出は終わっていた。結局米田さんはほとんど寝ていないという。根木珠さんも疲れ気味だが、まずは元気そうだ。 少し遅れてやってきた森山さんも最終確認の上、納得して提出を済ませた。提出に先立って昨夜からプリンター出力のシミュレーションを行っていた米田さんはさすがだ。二人ともプリンターが混み合う前に提出ができ、その後皆で朝食に向かう。素晴らしい天気だ。 運営の方や他チー

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バーボンと対決の夜

バーボンと対決の夜

●ノベルジャム2018参加記録 9 [2日目 夜] 結局「その話いつまでしてんだよ」のタイトルはその後どうなったのかというと、暫定タイトルがめでたく正式採用となった。これは(仮)の状態でほとんどフィニッシュさせてしまったデザイナーへの配慮ではまったくなく、森山さん熟慮の結果である(そう思いたい)。 夜になっても仕事場は煌々と明るい。ほぼ脱稿状態となった根木珠さんが先に休んだので、チームは男ばかり3人となった。 二校提出の前後であったかと思う。最終校へのブラッシュアップに向

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昭和の終わりとハードボイルド・ワンダーランド

昭和の終わりとハードボイルド・ワンダーランド

●ノベルジャム2018参加記録 8 [2日目 午後] 「ひつじときいろい消しゴム」のデザイン制作は昼食を挟んで集中して行い、概ね完パケ近くまで持っていけたが、一方の森山さん作品の表紙制作に本格的に入ったのは、午後もそこそこ回った頃だった。 とはいえ焦ってはいない。こちらは完成までのプロセスが既に見えているので、手探り感のあった「ひつじ」に目処がついていることもあり、むしろ余裕を持って制作に臨めるはずだった、のだが、肝心のタイトルがまだ決まっていなかった。(ちなみに本稿のタイ

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ひつじときいろい消しゴム

ひつじときいろい消しゴム

●ノベルジャム2018参加記録 7 [2日目 昼] 2日目からの仕事場となる大学院セミナールームへと赴く。 森山さんの案についてはドライブにアップしておいたサムネイルを共有し、基本このアイディアで進行することにOKをいただいた。 根木珠さんの方へは多少の説明を要するので参考資料を交えて提案し、スケッチとともに方針を確認。米田さん根木珠さんともにGOをいただき、こちらも共有が図られた。この日最初のチェックポイントに向け資料の提出はNGなので、コンセプトスケッチをアップする。

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