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NovelJam 2018 参戦 / 観戦記など

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このマガジンは「NovelJam 2018」の参戦記や観戦記などをまとめてあります。「NovelJam 2018」は、2018年2月10日から12日に大学セミナーハウス(東京都八…
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#文芸

小説に終わりは必要か。オチは無いといけないのか。

私はnoveljamの講評で、「短編の枠に収まらない」とか「長編の第一話ぽい」みたいな誉め言葉を聞くたび、「いやいや短編の尺にキッチリおさめた話の方が良いに決まってるだろ、何言っとんじゃ」と思ってたんだけど、 そのことをずっと考えてたら「何でそもそも小説は終わるんだろう」という疑問が芽生えてきた。 なんでそもそも小説は終わるんだろう?? 紙面の都合? じゃあwebは?? たとえばtogetterで幾つかのツイートを拾って物語を作ったとして、編集可能にしとくことも出来る。

小説の感想を作者に伝えることと、小説を褒められてもあまり嬉しくない話

賞レースがね、すっごく苦手なんですよ。ムキになり過ぎてそれ以外のこと考えられなくなっちゃうの。だから早く「やるだけのことはやった!あとは放置!」という状態にもってって、忘れたい。(しかしそんな状況来るんだろうか…?) ノベルジャムのハッシュタグを1日10回くらい検索してる気がする。 病院に行ったら「ツイッターの見すぎですねー。気になるようでしたらエゴサとノベルジャムハッシュタグ検索できないお薬出しときますねー」って言ってもらえないだろうか。やめたい。全然楽しくないからだ。

【超短編小説】『ツイハイ』

NovelJam 2018年2/10~12日の3日間、著者・編集者・デザイナーの三者がチームとなって小説を作り電子書籍出版をする合宿「noveljam2018」に参加しました。そこで完成した小説「ツイハイ」を、全文無料公開します。7000字程度です。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 「ツイハイ」 〈著者〉渋澤怜〈編集者〉ふじいそう〈デザイナー〉澤俊之 @TuiitterJP「【Tuiitter Japan サービス終了のお知らせ】このた

筆を折るということ

ちょっとうちひしがれている。 通常、新人賞で落ちた作品は公開されない。また、最終候補でもない限り、落ちた作品には講評もつかない。 だから、その賞レースを傍観してた人にとっては「どんな作品が落ちたか」は分からないし、賞レースに参加して落ちた者にとっては「自分がなぜ落ちたか」は分からない。 この不透明さは多くの人を苛立たせてると思うんだけど、しかし「審査員の目が節穴だったんだ!」「出来レースだ!」と言って憂さ晴らし出来る、という余地も生んでいる。(勿論良いことではないが)。

2泊3日で小説を書く合宿「noveljam」の後に考えたこと

■賞レースはハードだ、という話Noveljamが終わってから、ずーっとぼーっとしている。 Noveljam終了翌日はあまりに疲れて10時間寝たし、起きてもTwitterいじる以外できなかった。 私が作った小説「ツイハイ」はあまりに周囲に褒められてたし、私も超イケてると思ってたから、最優秀賞発表寸前まで普通に私が呼ばれると思ってた、ので、まあ今では「自分が落ちた理由」は完全に納得してるんだけど、ゆうてダメージはしっかり受けた。 2日後(昨日)は、noveljamの他作品を

noveljam 作品レビュー② バカとバカンス

2/10~12日の3日間、小説を書いて電子書籍出版をする、2泊3日の合宿「noveljam2018」に参加しました! 先ほどの記事で「16作品全部レビューします」と書いたとおり、noveljamで発表された作品を読んでレビューしていきたいと思います! 第2弾は編集の方からリクエストがあったので「バカとバカンス」。https://bccks.jp/bcck/153409/info ■受賞優秀賞2作品のうちのひとつです! 最優秀賞は今回は無しだったので、事実上のトップです!

noveljam 作品レビュー①たそかれ時の女神たち

2/10~12日の3日間、小説を書いて電子書籍出版をする、2泊3日の合宿「noveljam2018」に参加しました! 先ほどの記事で「レビューします」と書いたとおり、noveljamで発表された作品を読んでレビューしていきたいと思います! 第一弾は著者の方からリクエストがあったので「たそかれ時の女神たち」からスタート。 ■受賞 エブリスタ賞を受賞されてました! ■審査員評(※渋澤のうろおぼえです) 「平成」というお題を考案した方いわく「『平成』というお題にしたのは、

小説を審査する事がいかに難しいか ~小説を書く2泊3日合宿「noveljam2018」受賞式レポ~

2/10~12日の3日間、小説を書いて電子書籍出版をする、2泊3日の合宿「noveljam2018」に参加しました。この記事はnoveljam最終日の審査発表を通して思ったことを書いています! ■noveljamの審査基準って?noveljamは、「初日に発表の『平成』というお題をもとに、3000~10000字以内の小説を書き、電子書籍化する」以外はノールール。つまり、純文学もラノベもSFもケータイ小説も……ぜんぶ同じ俎上に載せられるという大変珍しい舞台でした。 さて、そ