NovelJam 2018 参戦 / 観戦記など

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下柚木電書鬱金顛末 :: A Shimoyugi Curry Tragedy Case

下柚木電書鬱金顛末 :: A Shimoyugi Curry Tragedy Case

1. ハッカソンスタータースパイスを温めながら玉ねぎをスライスする。当たり前で幸せな作業。生姜とニンニクもすりおろす。下柚木の山に異国の香りが漂う。今夜2稿までいけば、明日はもう脱稿して電書の形になる。ふと気が楽になり鼻歌が出る。Spice me up. もう一息だ。スパイスが私をハイにする。旧大陸を熱狂させたのも当然だ。珈琲、胡椒、唐辛子。いま必要なのはアッパーだ。ダウナーたるアルコールの出番は書き上げるまでのお預けにした。 カレーに必要な香辛料の中でも、唐辛子が果たして

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僕はとんとん、じゃがいもにんじん切って

僕はとんとん、じゃがいもにんじん切って

僕はとんとん、じゃがいもにんじん切って。涙を流して玉ねぎを切って。 小さく歌いながらスーパーの通路を泳ぐ。次々と買い物かごに根菜を放り込みながら、私は上機嫌だ。キャベツはどうしよう、本格的にやるならやっぱり大根も、と楽しく悩みながら今冬高沸している葉のものは諦めて大根をかごに追加した。大根も安くはないが、根菜の充実したのが好きなのだ。大根は入れよう。地元三浦産だし。地産地消は身体のサイクルにも合うという。アーユルヴェーダとかいうあれだ。うん、絶対美味しい。 帰宅して、鍋を出し

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