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NovelJam 2017 参戦 / 観戦記など

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このマガジンは「NovelJam 2017」の参戦記や観戦記などをまとめてあります。「NovelJam 2017」は、2017年2月4日から5日に東京都千代田区市ヶ谷(株式会社ブ… もっと読む
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2017年2月の記事一覧

NovelJam参加してきた記の6

2017年2月4日午前10時、市ヶ谷・五番町グランドビル7FでNovelJamが始まった。日本独立作家同盟、鷹野凌理事長が最初に発した言葉は「おはようございます」。会場に集った小説家が、漫画家が、20代が、50代が、白髪が(ぼくだ)びっくりするくらい素直な声で「おはようございます」と返す。続いて、このイベントのプロデューサーである江口晋太朗さんが登壇した。ちなみにNovelJamの公式サイトの下の方に貼ってある記者会見動画説明文には、ここ数ヶ月ずっと「イベントプロディーサー」

NovelJam参加あれこれ。その2。

一昨日、NovelJamの参加メンバー全員でマンションを一棟を買って、そこを創作の拠点にしよう!みたいなことになって、取りまとめ役の鷹野凌さんの説明をみんなで一斉に受ける……という夢を見ました。どんだけ楽しかったんですかね、私。というわけで、つづき。 NovelJamでは、実際創作始める前にも色々あったのですが、その辺は省略。全体の流れなどはこちら、著者としての参加者である結城紫雄さんの記事が面白くてわかりやすかったです。 小説版ハッカソン「NovelJam」参戦レポート

NovelJam参加あれこれ。その1。

2017年2月4、5日、二日間にわたって「NovelJam」というイベントに参加してきました。 もう2週間経ってるので、あちこちでおもしろくてちゃんとしたレポートなど上がっていて、それらを読むことで満たされつつあるのですが、備忘録的に。 NovelJamは、かんたんに言うと2日間で小説書いて、本にして、販売までもっていくというイベントです。販売まで、というのが素敵と思って応募。 昔から好きなことばっかりして暮らしたい子供だったので、小学校入った頃から好きな漫画を仕事にす

NovelJam参加してきた記の5

喫煙所から7階の会場に戻る。人が増えている。20代から60代まで、白髪(ぼくだ)からモヒカンまで、いろんな人がいる。星雲賞受賞作家さん、漫画家さん、漫画原作者さん、脚本家さんとかお顔を拝見したことのある方の姿も見える。どうやらマジらしい。2日間で小説を書き上げる小説ハッカソンというのは文字通りの意味で、プロアマ区別しないというのも本当に本当で、それをこれからやるのだという。そりゃたしかにそう聞いたけど、ここまで本当に文字通りマジだとは思わなかったよ。「表向きはああいったけどよ

NovelJam参加してきた記の4

架空の鉄道会社制帽をかぶったSF作家さんと佇んでいると、若い女性が現れて総勢3人になった。「NovelJamですか?」「NovelJamです」「ぼくたちもNovelJamです」「NovelJam開場します」振り返ると9時で受付が始まっていた。黄色のカードホルダーは編集者の目印らしい。「古田さんはEチームです」「Eチーム?」「作家と編集の組単位で机が分かれているのでEと書いてあるところでお待ちください」「なるほど」「あとEチームは…」「何ですか?」「ちょっと」「え?」「…理事長

NovelJam参加してきた記の3

喫煙所は駅近くの小さな公園にあった。JR市ヶ谷駅ホームを見下ろしながら一服する。寒いから煙と吐く息の区別がつかないなと思ったとき、以前もここで煙草を吸ったことがあるのを思い出した。それはたぶん1995年7月で、ぼくはライターというものになろうとしている名古屋の小劇団員だった。やり方がわからず、手当たり次第、東京の雑誌に企画書やコラムを送りつけていたら「これ載せるよ」と連絡があり、それがこの駅の近くにある雑誌の編集部で、高速バスに乗って挨拶に来たら「また何か書いたら持っておいで

NovelJam参加してきた記の2

2017年1月10日 日本独立作家同盟から「【NovelJam】選考結果のご連絡」メール届く。参加が決定。参加費払おうとしたらなぜかクレカが登録できず、コンビニ決済初体験。Loppi(ロッピー)というらしい。ろっぴー。 Twitterで「編集で参加することになりました」とつぶやいてみる。他の参加者はあまり見当たらない。作家20名、編集10名というのは本当だろうか。みんなが参加費バックレて当日1人きりだったら優勝じゃんと思っていたら何人かがSNSに投稿しているのを発見。大半は

NovelJam参加してきた記の1

「2日間で小説を書き上げる日本初の創作イベントをやるんだって。記者会見もやったらしいよ」「わあ、すごいね。大がかりだね。成功してほしいね」「参加しないの?」「え?小説は書いたことないからなあ」「そうなんだ。編集者も募集してるらしいよ」「編集といってもぼくはライター業の延長みたいなことしかやったことないし」「ふうん、じゃあ参加しないんだ」「いや、そうはいってない」「そう?」「そう」「参加したいの?」「どうだろう」「まあ文芸のハッカソンなんて成立するかわからないもんね。1回目は様

NovelJam 2017備忘録

さる2月4日から5日に渡って開催されました、短期集中型創作イベント「NovelJam」。当方も著者として参加し、『30年後へ「逃げ残り」』という競馬小説を生み出す運びとなりました。各種電子書籍ストアにてお買求め頂けますので、お買い求めいただければ幸いです。 さて、この2日間を終えた感想ですが…この企画は難しい! そして、とても悔しかったです…。 自分の力を上手く発揮すること、そして、力を作品に反映させること。それが思うようにいかない悔しさ。大会後3日間、ずっとのたうち回る

Noveljam実況 #04

Noveljam2日目。 仮だったタイトルを正式に決めて、表紙チームに発注。あとは作家さんから原稿もらっては赤入れて、もらっては赤入れて。 お二人とも小説は専門ではないので、いわゆる描写が足りてないので、漫画でいう決めゴマの部分を中心にモリモリ盛っていく。 プリントアウトして赤入れるスタイルは、どうも目が滑る。よってテキストエディタでガシガシ書き込んでる。それに、2台しかないプリンターは絶対にこの先、校正のテンポがあがってくると、ジャムるはず。ジャムだけに。 #Novel

Noveljam実況 #03

Noveljamすごい。 ちゃんとデザイナーさん、イラストレーターさんいるのすごい。 持ち時間は10分。3行にイメージをまとめておくというので、まとめる。それにプラスでイメージに近い写真。 ベースのイメージだけ決めておいて、このへんはアイデアをいただきたいんですがー、とお願いしたら、斜め上のアイデアをいただく。なるほどねー、今の流行りはそうなのかー。言われてみればたしかにそうだ。見てるところ違うなあ。 2時間遅れくらいで、もう1作品のほうも表紙のイメージを固める。描きにく

Noveljam実況 #02

プロット初稿があがる。 打ち合わせ通りにはいかないもんである。書いてて、思いついちゃうものもあるし、ハマると思った型がはまらないこともある。逆に打ち合わせの通りの方が、バグがひとつも見つからないバグチェックのようで、不安。作家さん2名とも、核になるシーンははっきりしたので、そこを中心に構成を再度調整の打ち合わせをする。 書く過程で調べた小ネタが、あさってのところで、別のネタと奇跡的にきれいにつながった。これは創作の現場で、調子が良いときに起こる「化学反応」とも呼ぶべき現象。

Noveljam実況 #01

作家で参加する予定だったのだけれど、あれこれあって急遽、編集で参加することになったNoveljam。その行き当たりばったり感がジャムである。 編集1名で、作家さんを2名、担当する。 さきほど打ち合わせ2人分終了。 まず作家さんが書きたいテーマを話してもらって、それを膨らませる。それでうまくまとまらない場合は、facebookの個人ページなどから、本人が気づいてないその人ならではのテーマを発掘する(そういうのは、自分ではなかなか気づかないもん)。それでダメなら、という手もいく

#NovelJam 開催前日に、新城カズマがいろいろメモるのこと(無料閲覧可)&アイデア集(ほぼ有料)

S「とゆわけで、いよいよ前日というかほとんど前夜なのですが」 M「準備はできたんですか。ていうか何を準備するもんなんですか、このイベントって」 S「まあ、通いで二日間カンヅメになると思えば新城にとっては『わりといつものこと』なんだけど……2つだけ異なるポイントは『担当編集が誰だか事前には分からない』『アイデア持参はOKだけど前もって書いたものを持ってくるのはダメ』ってところだよね」 M「僕も要項というか基本ルールを通読しましたけど(←わりとゲーム好き)、ようするにそこで

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