NovelJam 2018秋 参戦 / 観戦記など
百物語94話目「末代バー」(実話怪談)
呪われた人というのはいる。
残念ながら、呪われているのもわかって、霊能者を頼っても助けられないと言われ、結局亡くなった人を知っている。
その人のせいじゃないのに――。
先祖の行いのせいで、呪われて、結局、彼は死に、その一族は死に絶えた。
最後に、生きてると見まごう姿で、かつての職場に現れたそうだ。
そう同じ職場で働いていた人から聞いた。
まったく普通の人間に見えたけど、同じ時間、彼は病
百物語93話目「獅子頭くんの好み」(実話怪談)
今まで、二度にわたって話題に出てきた行きつけのバー。
ここにも不思議なものがある。
それが獅子頭くん!!
これが平常時ね。
でも人感知センサーがあって、感知すると冒頭のようにガオーーと吠えて、目が光る。
ところが、これには不思議な片寄りがあるのよ。
まず、獅子頭くんは綺麗な女の人好き。
とあるアーティストの作品なんだけど、ギャラリーにいたときは、そこのオーナーが素敵マダムで、会場に彼
百物語92話目「ブランコの記憶」(実話怪談)
先日、私の電子書籍「帰りゃんせ」のチラシを置かせてもらおうと、行きつけの店へと出かけました。
ええ、例のあやうく店長とふたりのクリスマスチーズフォンデュ会になりそうだった店です。
店長が優しいので、やってきたお客さんにもチラシを渡してくれ、
「この人、怖い話探してるんだけど、何かない?」
と聞いてくれました。
ありがと――!
すると、たまたまやってきたお客さんが隧道巡り好きというマニア
百物語91話目「火事で燃えた遺影」(実話怪談)
去年のクリスマス会、プレゼント交換会もあるというので、いそいそとプレゼントを買って行きつけの店へと向かった。
参加者は少なくともあとひとりはいるはずだったのに、時間になっても来ない。
これは!私と店長とふたりでチーズフォンデュ鍋っすか!
店長とふたりでプレゼント交換っすか!
面白い!!
と思っていたら、無事にその後、ふたり参加者が来まして、総勢4人でのクリスマス会となり、プレゼント交換会