#チャット小説
百物語百話目「ベトナムと大友宗麟」(実話怪談)
その昔、いきなりパソコンがうんともすんとも言わなくなったことがあった。
締め切りに追われ、どうしても動いてもらわなくてはいけなくて、困り果てた私は、近所で失せもの探しに強いと言われる神社にお参りしにいく。
すると、帰宅後すぐにパソコンが動き始めた。実はウィルスバスターのアップデートによる不具合で、そのパッチが配信されたので動くようになっていたのだ。
このとき、失せもの探しの神社でも、パソコン
百物語95話目「タルパの死」(実話怪談)
なんと昨日、ドグ子ちゃん(山田スイッチさん)のnoteで紹介してもらいました~!!ぱふんぱふんぱふん~♪ありがとう~~♪♪
上記のコメント欄で気付いたんだけど、うちの娘・むっちゃんにもタルパらしき人はいた。
しばらく、お姉ちゃんがいるという遊びをしてたのだ。
幼少期にはよくあることだとスルーしてたんだけど、あれってタルパ?
だって、あれ実体化してたよね。
それで、タルパ(イマジナリーフレ
百物語94話目「末代バー」(実話怪談)
呪われた人というのはいる。
残念ながら、呪われているのもわかって、霊能者を頼っても助けられないと言われ、結局亡くなった人を知っている。
その人のせいじゃないのに――。
先祖の行いのせいで、呪われて、結局、彼は死に、その一族は死に絶えた。
最後に、生きてると見まごう姿で、かつての職場に現れたそうだ。
そう同じ職場で働いていた人から聞いた。
まったく普通の人間に見えたけど、同じ時間、彼は病
百物語93話目「獅子頭くんの好み」(実話怪談)
今まで、二度にわたって話題に出てきた行きつけのバー。
ここにも不思議なものがある。
それが獅子頭くん!!
これが平常時ね。
でも人感知センサーがあって、感知すると冒頭のようにガオーーと吠えて、目が光る。
ところが、これには不思議な片寄りがあるのよ。
まず、獅子頭くんは綺麗な女の人好き。
とあるアーティストの作品なんだけど、ギャラリーにいたときは、そこのオーナーが素敵マダムで、会場に彼
百物語92話目「ブランコの記憶」(実話怪談)
先日、私の電子書籍「帰りゃんせ」のチラシを置かせてもらおうと、行きつけの店へと出かけました。
ええ、例のあやうく店長とふたりのクリスマスチーズフォンデュ会になりそうだった店です。
店長が優しいので、やってきたお客さんにもチラシを渡してくれ、
「この人、怖い話探してるんだけど、何かない?」
と聞いてくれました。
ありがと――!
すると、たまたまやってきたお客さんが隧道巡り好きというマニア
百物語91話目「火事で燃えた遺影」(実話怪談)
去年のクリスマス会、プレゼント交換会もあるというので、いそいそとプレゼントを買って行きつけの店へと向かった。
参加者は少なくともあとひとりはいるはずだったのに、時間になっても来ない。
これは!私と店長とふたりでチーズフォンデュ鍋っすか!
店長とふたりでプレゼント交換っすか!
面白い!!
と思っていたら、無事にその後、ふたり参加者が来まして、総勢4人でのクリスマス会となり、プレゼント交換会
百物語90話目「今年の予言」(実話怪談)
※追記あり
私が粥占いを福岡の西方沖地震以来、チェックしている話は書きました。
実は、もうひとつ毎年チェックしている占いというか、調べものがあります。それがその年の十干チェック。
こんな風にやってる。去年はフェイスブックでやった。
ちなみに今年は亥年ですが、正確には己亥(きがい・つちのとい)という組み合わせの亥年です。同じ年は60年ごとにしか巡ってきません。
風水教室でも毎年、この組み合
百物語89話目「タルパは夢を見るか?」(実話怪談)
私、DMM.TELLERの公式作家なのですが、新作が公開されまして、タイトルが「タルパは夢を見るか?」です。よろしくお願いします。今回はこのタルパに関する話。
タルパとはイマジナリーフレンドみたいな話です。
私はイマジナリーフレンドは持たずに成長しきってしまいましたが、友達には子どもの頃に持っていたという人は複数います。
最近では、キンコン梶原の息子さんにだけ見える人の話がバズってましたよね
百物語85話目「クリームペンギン」(実話怪談)
娘のむっちゃんの話だ。
むっちゃんが、3歳くらいのときに、昼、赤ちゃんがお客さんできていた。仮にじゅんちゃんにしておこう。
そして、その夜のこと。
むっちゃんは寝付けずに、ぐずぐずぐずっている。
「ねえ、どうしてじゅんちゃんがおうちにいるの?」
と、台所を指すのだ。
もちろん、私にもおばあちゃんにも何も見えない。
「あっちにやって!」
と、ますます泣くむっちゃんは、とうとう手足をつ
百物語84話目「めくれる」(実話怪談)
肉が焼かれてめくれているわけではない。
霊感のことだ。
私が好きな理論に、霊感の強い人と一緒にいると、次第に霊感が開花していくというのがある。
これはたとえば紙を何度もめくっていると、くせがついて、ちょっと浮いたようになり、開いてしまうことと同じだ。
霊感ゼロだった人が、霊感ありの人のせいで、急激に霊感がつくこともある。
これは、そんなお話。
友達がバーベキューをしていた。
そのバー
百物語83話目「だ~れ~」(実話怪談)
私の電子書籍「帰りゃんせ」の読書会が浅草橋であった話は、前に書きましたが、
このときにも、いくつか怪談を収集しておりました。
参加者のひとりの男性が、学生の頃に廃屋探検をしたことがあるそうです。どう見ても和風な作りのその廃屋の一室を通ったとき、視線を感じて振り返ると、和室には不似合いなくらいの大きな洋画が飾られていました。
その洋画に描かれていたのは、恐ろしいほど痩せて、目ばかりがぎょろぎょ
百物語77話目「ムー案件」(実話怪談)
先日も、パルコのムー展に行って、三上編集長と写真を撮ってもらった話をしましたが、
話の本編は全然ムー関係ではありませんでした。ムームー詐欺。
しかし、今回はムーネタです。
私の妹の話です。
結婚するまで、妹は大分は日田の実家にいて、私は福岡で就職してました。
ある日、里帰りすると、妹が首にギプスを巻いています。
「ど、どうしたの?」
首や肩に激痛が走っていて、原因不明だとか。
しか