NovelJam 2018秋 参戦 / 観戦記など
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本
百物語94話目「末代バー」(実話怪談)
呪われた人というのはいる。
残念ながら、呪われているのもわかって、霊能者を頼っても助けられないと言われ、結局亡くなった人を知っている。
その人のせいじゃないのに――。
先祖の行いのせいで、呪われて、結局、彼は死に、その一族は死に絶えた。
最後に、生きてると見まごう姿で、かつての職場に現れたそうだ。
そう同じ職場で働いていた人から聞いた。
まったく普通の人間に見えたけど、同じ時間、彼は病
百物語93話目「獅子頭くんの好み」(実話怪談)
今まで、二度にわたって話題に出てきた行きつけのバー。
ここにも不思議なものがある。
それが獅子頭くん!!
これが平常時ね。
でも人感知センサーがあって、感知すると冒頭のようにガオーーと吠えて、目が光る。
ところが、これには不思議な片寄りがあるのよ。
まず、獅子頭くんは綺麗な女の人好き。
とあるアーティストの作品なんだけど、ギャラリーにいたときは、そこのオーナーが素敵マダムで、会場に彼