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NovelJam 2018秋 参戦 / 観戦記など

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このマガジンには「NovelJam 2018秋」の参戦記や観戦記などをまとめていきます。「NovelJam 2018秋」は、2018年11月23日から25日に大学セミナーハウス(… もっと読む
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2019年1月の記事一覧

Noveljam2018秋 スピード総括

 チームH担当編集のつきぬけです、明日はnoveljamグランプリ表彰式ですね。やれそうな施策は一通り終わったので、総括合戦の流れにのっかろうと思います。
 現在連載中のnoveljam参戦記がダラダラと記憶を辿るタイプの記事なので、当記事では端的にまとめます。

目的と達成度(イベント全体)■目的
①化学反応的な創作現場を目に焼き付けること
②編集者としての研鑽

■達成度
① ◎
文句なしに達

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【1月31日 08:46】

 わ、昔の日記が出てきた。しかもちょうどぴったり1年前で止まってた。こんなグーゼンってある!?

 最後の日記、由貴が出て行った日だったね。もう終わりにしよう、って言ったら、由貴はわかってたって顔でうなずいて、いそいそと荷物をまとめて出て行った。2LDKに残されたわたしはひとりぼっち、この広い家を持て余して暮らしてきたよ。

 いまごろ由貴はどうしてるんだろう。あれから一度も連絡取ってないな。さみ

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【1月31日 00:52】

 丸1日ばかり涙が止まらなかった。流石にもう枯れて、泣き疲れて倒れるように寝ていたら、もう1日経っていた。目をさましてからは、からっぽの頭で終わりのことばだけを考えていた。締め切った部屋で、そんなふうに時間感覚もなくしていたから、携帯見るまで日付がわからなかった。もう31日になっていた。

 カーテンの隙間が白かったからたぶん今朝方、出かける直前だっただろうか、由貴がわたしの部屋の扉に向かって、小

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【1月28日】

 耐えられなかった。話している合間にもおかしくなりそうで。

 鏡に話しかけてるみたいで、気持ち悪くて。もうだめだ。

 なみだがあふれる。

 だmふぇだ

【1月27日】

 まだ整理はできないけど、流石に聞かないといけない、と思ったけど、やっぱりまだ由貴の顔を見るのが怖い。今日も会わないようにした。ごめん、米だけは炊いたから。

【1月26日】

 MAYUの動画が上がっている。

 なんで? わたしは撮ってない。由貴とルームシェアしてから、一度も。

 なのに、わたしの部屋で、わたしがしゃべっている。

 わたしがいる。MAYUがいる。

 コメント欄、MAYUちゃん復活キターーーーーじゃないんだよ。

 来てない。本当に。なんで?

 なんでって、一つしかない、答えは一つしか。

 これは由貴だ。

 よく見たらアカウントもわたしのじゃ

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【1月25日】

 積ん読完全消化! やったね。

『帰りゃんせ』やんちゃな男の子が、ちょっとした反抗と不思議な出会いから、最終的に恐ろしい目に遭ってしまう、怪談チックなお話。というか、怪談だな、これは。童謡がモチーフって、ジミ〜に夢に出そうな、絶妙な不気味さなんだよね。しかも一瞬救われそうになって救われないENDの後味……いや、怪談なんだから大成功だよ、これは。

『異世界? いかねえよ。』タイトルの通り、いわゆ

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【12月26日】

 大学は今日で終わり。正確言えば、授業はないけど、今日までのレポートが残ってた。それもいま提出したのでオッケー。これで終了。

 ホント正確悪い教授もいたもんだよ。土日がクリスマスだってわかってて締切今日にしたでしょ。おかげで私は寝る間も惜しんで(ただの昼夜逆転だけど)レポートにとっかかって、由貴は暇だからってぷらぷらどっかいっちゃって。一緒にどっか行きたかったなー、せっかくだし。

 まあ、逆算

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【12月16日】

 由貴がパーマあてたの初めてだっていうので、じゃあ保湿とか洗い流さないトリートメントとかしたほうがいいよってことで、わたしのストックをあげた。

 やっぱり、別人だよ。わたしと由貴は。似た者どうしかもしれないけど。私は由貴みたいに、心の底から嬉しくて、って感じの笑い方、したことあるかな。きっとないと思う。あの子は、わたしが何かしてあげるのが何よりも嬉しいみたい。そういうのって、わたしにはないから。

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【12月15日】

 慕ってくれるんだったらいいことじゃない、一緒に暮らしてるんだから……って、1日かかったけど、思うことに決めた。なんかいも似たようなことは言ってる気がするけど、でも、そうするしかないじゃない。わたしは由貴を信じるしかない。

 あんまり寝れてなかったからちょっとフラフラしながら朝ごはん作ってたら、由貴が静か〜に今に入ってきた。恐る恐る入ってきたんだと思うけど、ドアがきしんだ音がしたからわかる。

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【12月14日】

 怖くなった。ドアを開けて入ってきたのが、わたしに見えた。

 それが由貴だと気づくまでにはしばらくかかった。今のわたしと同じ髪型。このあいだ美容院に行った。そう、11月30日。日記にも書いた。水曜日がレディースデーだし11月までのクーポンがあるしって。(最近は伸ばしてたから、久々に肩口で揃えた。)

 由貴は最近伸ばしてたし、パーマも当てたことないって言ってた。やるとしてもわたしに相談してからだ

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百物語98話目「ピアノに映る顔」(実話怪談)

いよいよ明日で99話ラストです。

百話目に本当の怪異が起こるというので、ノベルジャムグランドチャンピオン大会で怪異が起こるかもよ!

さすがにネタが尽きてきているので、娘に何かない?と聞いたら、ピアノの話は書いた?と聞かれ、まったく覚えてないことを教えてもらいました。

前の家の話です。

こんなことや

などがあった部屋ですね。まだあるけど、これくらいで。

前の家から今の家に引っ越すときに、

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またきてねー!

NovelJamを終える前に 〜1万字の意味と、キャラクターという名の球体〜

 久しぶりの更新がマリ日記でないことについては、関係各位、楽しみにされている読者諸君(どれくらいいるのかはまったく不明だけれど)に大変申し訳なく思っている。だが、「これはいまのうちに書いておかなければ後悔するぞ」という気持ちが、行きつけの銭湯で茹っているあいだにふつふつと湧き上がってきた。その勢いに任せて、明日の元気を犠牲にしながら書いている。

はじめに(という名のエクスキューズ) NovelJ

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繰り返す長編の夢 ~帰りゃんせ百物語『#夢シリーズ』~

出版創作イベントNoveljam発の怪談小説『帰りゃんせ』の販促企画として百物語連載が進行中。その中からシリーズ化されているものをピックアップして、読み切りエッセイとしてまとめました。
この記事では、日野さんが思春期に体験した「ストーリー夢」についてのエピソードを主にまとめています。
※ 当記事の著作権は、元記事執筆者の日野光里さんに帰属します。

市松人形のお祓い思春期の時期、やけにストーリー性

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